がん患者・支援者プログラム
1. 大会長挨拶
第 61 回日本癌治療学会学術集会では、学会のテーマとして「がん診療、一気通貫 −力を合わせて、相乗効果−」を掲げております。そこには、がん診療には複数の診療科や多職種のスタッフ、さらには患者様とのつながりが必須であるというメッセージを込めております。
患者様の現地参加についてこれまで熟慮を重ねてまいりましたが、新型コロナ新規感染者はいまだ多くいらっしゃること考慮し、患者様の健康を第一とするべきであるという医療者の本分を離れるべきではないという考えに至りました。このような経緯により、本学術集会では患者様はWeb 参加のみという苦渋の決断となったことを何卒ご理解いただきたく存じます。
患者様に積極的に本学術集会に参加していただきたいという私ども運営事務局の強い思いに変わりはございません。患者様が視聴可能なオンデマンド配信を充実させておりますので、是非、ご視聴ください。
2. 開催概要
会期 | 2023年10月19日(木)~21日(土)の 3日間 |
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会場 | ビデオ会議システム Zoom(以下 Zoom) |
会長 |
大家 基嗣(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室 教授)
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学会テーマ | がん診療、一気通貫 -力を合わせて、相乗効果- |
3. はじめに ~必ずお読みください~
日本癌治療学会は、がんの予防、診断及び治療に関する研究の連絡、提携及び促進を図り、がんの医療の進歩普及に貢献し、もって学術文化の発展及び人類の福祉に寄与することを目的とする学術団体です。学術集会はその中心となる事業で、1年間の研究の成果を互いに発表し、議論し、さらなるがん治療の進歩を期する重要な会です。
その学術集会において、がん患者、支援者のみなさんと共に考え、役割を分担し、本邦のがん治療をよりよいものとするため、第47回学術集会からペーシェント・アドボカシーに関するPALプログラムを開始いたしました。みなさんに学術集会参加の門戸を開き参加支援をするもので、参加支援については、学会員の年会費を中心とした学会経費によって行われています。
PALプログラムは、第47回から数えて14年の間に、 PAL委員会を設置し運営企画を担当、 PALの意味を「Patient Advocate Leadership」と位置づけリーダーシップ養成のためのプログラムとすること、よりレベルの高いプログラムや学術集会プログラムへの参加の希望に応えるコースとしてアドバンスコースの新設など、順調に発展して参りました。
第 61 回日本癌治療学会学術集会は、第 3 回 International Congress of the Asian Oncology Society 同時開催のため、アジア各国から例年に比べてはるかに多くの医療関係者が来場することが見込まれております。運営事務局では、新型コロナが 5 類に移行した後どのように推移するのか全く読めないなか、患者様の健康を第一とするべきであるという医療者の本分を離れるべきではないという考えに至り、PALプログラムは Web開催という苦渋の決断となりました。PALプログラムワーキンググループ(WG)を中心にWeb開催ならではの充実したPALプログラムとすべく準備をしております。募集要項をご確認のうえ、奮ってご応募ください。
なお、学術集会プログラム内容は高度専門的なものであるとともに、まだ確定的でないものも含まれます。学術集会本来の意味をご理解いただきますようお願いいたします。
4. 本プログラムの目的
がんの患者さん・ご家族を支援する団体運営者または個人が、がん治療に関する学術的な情報を積極的に収集していただくこと、プログラム参加者の皆さん相互の交流を深め、今後の日本のがん医療やがんの患者さん・ご家族の支援の質を向上させるための活動に活かしていただくことを目的としています。
*参加者個人が、自身や家族の治療のために特定の内容を学ぶことや、医療者に助言やセカンドオピニオンを求めることを目的としてはいないことをご理解の上、ご参加ください。
5. 応募期間
6. 応募資格
本会における「PAL」はPatients Advocate Leadershipを意味し、本プログラムはリーダーシップを養成するためのプログラムです。そのために、下記の応募資格を設けております。本プログラムの趣旨をご理解いただき、下記をご確認のうえご応募ください。
①決められたすべてのプログラムに参加できること
②学術集会参加後に、学術集会で得た知識や最新情報をもとに、ご自身の活動地域や領域において、日本のがん医療やがん患者さん・ご家族の支援の質を向上させるための活動を行っていただくこと
③がんの患者さん・ご家族を支援する団体運営者または個人であること
*営利目的、営利活動として患者さんやご家族を支援している団体、個人は参加できません。
④特定の治療法、代替療法、健康食品等を推奨する団体の運営者または個人でないこと
⑤特定の政治団体、宗教団体を支持する団体の運営者または個人でないこと
⑥反社会勢力との関わりがないこと
上記応募資格をお守りいただけない場合は、選考後であっても参加取り消しをお願いする場合や、次年度以降のPAL参加をお断りする場合がありますので、ご了承ください。
※医療機関や医療関連企業にご勤務の方の応募について
医師・歯科医師・医療関係者・企業・メディカルスタッフ(看護師・薬剤師・放射線技師・理学療法士・作業療法士等の医師以外の医療従事者)や医療関連企業にご勤務の方、学術集会に参加される場合は、原則それぞれの職種に応じた一般枠での参加となります。PALプログラムに応募される場合は、本プログラムの趣旨をご理解いただいた上で、患者・家族あるいは患者会等の活動者としての立場での参加となります。PAL必須プログラムへの参加などのPAL参加ルールを順守していただきます。
なお、ご応募の内容によりましては、ご勤務内容の確認や利益相反 (COI) に関する報告の依頼などをさせていただく場合もございますので、ご了承ください。
7. 参加プログラムについて
以下に従い、参加プログラムを選択してください。①②③は、必須です。
①オリエンテーション 1回(参加初日に必ず受講)
②ラウンドテーブルディスカッションは、上級編または入門編のどちらかひとつ
③上記プログラム以外から最低3つを選択
オリエンテーション | 10月19日(木)または 10月20日(金)を選択(必須) | ||
ラウンドテーブルディスカッション 入門編または上級編を選択 (必須) |
入門編 |
10月19日(木)
《入門編・参加条件》
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入門編は 上級編参加者の 見学可 |
上級編 |
10月20日(金)
《上級編・参加条件》
上記のいずれかに当てはまる者
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上級編は 入門編参加者の 見学可 |
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PAL共催セミナー1 |
6つのプログラムの中から最低3つ(必須)参加すること
(できる限り、全プログラム参加を推奨します)
※PAL共催セミナーとPALセミナーは10月19日(木)、20日(金)にそれぞれ一つずつ開催
※PAL意見交換会とポスター発表/セッションは10月21日(土)の予定です。
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PAL共催セミナー2 | |||
PALセミナー1 | |||
PALセミナー2 | |||
PAL意見交換会 | |||
ポスター発表/セッション | |||
聴講できる 学術集会本体プログラム |
学術集会後にWeb配信されるプログラムのうち許可されたもの
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終了後レポート提出 |
必須
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終了後アンケート提出 ※ |
必須
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懇親会 |
希望者
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参加条件を満たした方には修了証を発行します。
プログラム ※都合により変更となる場合もございますので、予めご了承ください。
10月19日(木)
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自由参加
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オリエンテーション
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10:40~11:10
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意見交換
(自己紹介)
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PAL共催セミナー1
共催:中外製薬株式会社
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12:00~12:50
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がん治療において適切な治療・医薬品にたどり着くために
~デジタル社会のヘルスリテラシー~ 齊藤光江先生(順天堂大学医学部 乳腺腫瘍学講座 特任教授)
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意見交換
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PALセミナー1
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13:40~14:10
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今日のリーダーのあり方
―リーダーシップの転換点を迎えて― 猶本良夫先生(川崎医科大学総合医療センター 病院長)
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意見交換
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ラウンドテーブルディスカッション
入門編 |
15:00~16:00
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説明同意文書をチェックしてみよう
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10月20日(金)
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オリエンテーション
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9:30~10:00
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意見交換
(自己紹介)
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PALセミナー2
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10:40~11:10
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がん医療にかかわる麻酔科医の役割
金井昭文先生(北里大学医学部新世紀医療開発センター 疼痛学教授
北里大学病院緩和ケアセンター長) |
意見交換
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PAL共催セミナー2
共催:ファイザー株式会社
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12:00~12:50
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がん治療終了後も続く「倦怠感」の対処について考えよう
石木寛人先生(国立がん研究センター 緩和医療科 医長)
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意見交換
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ラウンドテーブルディスカッション
上級編 |
13:40~14:40
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模擬倫理審査委員会
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10月21日(土)
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ポスター発表/セッション
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10:00~12:00
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PAL意見交換会
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13:00~14:10
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今、私たちに必要なリーダー&フォロワーシップについて語ろう!
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8. ポスターについて
- 作成の規定について
- 宗教的なものではない
- 商業的なものではない
- 個人情報について適切に扱われている
- 事前に提出された抄録のタイトル・内容と齟齬や逸脱がない
- ポスター応募方法
ポスター発表ご希望の方は、「10.PALプログラム応募方法」より新規登録を行い、マイページから抄録をご登録ください。
横断的なグループ(直属の患者団体などではなく、例えば、全がん連〇〇委員会など)で発表する場合、抄録登録の著者の所属欄には両方の団体名をご記入ください。
タイトル100文字以内。目的、方法、結果、考察などからなる本文600~1000文字以内で構成してください。
抄録は、場合によっては修正をお願いすることがあります。速やかに修正、提出をお願いします。
抄録見本1 抄録見本2 COI見本 - テーマ・グループ(次の中からお選びください)
①臨床試験 ②がん教育 ③サバイバーシップ ④就労支援 ⑤ピアサポート ⑥がん相談
⑦(がん)情報の提供 ⑧予防と啓発 ⑨緩和ケア ⑩患者教育 ⑪活動紹介 ⑫コロナ関連 ⑬PPI
※テーマは、メインテーマ(必須)とサブテーマを選択することができます。
例:活動紹介-がん教育-グループ分け ― 1グループ:1-2回目発表者 2グループ:3回目以上の発表者
- 提出期限
抄録提出期限:7月31日(月)17:00スライド提出期限:9月11日(月) 9:00
- 発表について
登録されたポスター抄録を審査し、採択された方には発表スライドの作り方や提出方法などの詳細をお知らせします。
音声付きの発表スライド( Power Point )(7分以内を予定)を時間厳守で登録していただきます。
1演題の発表時間は、質疑応答(3分)を含め10分前後の予定です。
枚数は、タイトル1枚 + 利益相反( COI )1枚 + 内容10枚。
※ 音声付きの発表スライドは、「ポスター発表/セッション」で映写するとともに、
印刷して会場に展示するため、時間(7分以内を予定)と枚数厳守でお願いします。- ポスターの最後部に利益相反COIを必ず表示してください。
*学術集会ホームページ「発表時の利益相反の開示」、および上記COI見本をご参照ください。
*開示すべき利益相反がある方は、学術集会ホームページ「発表時の利益相反の開示」を参照の上、スライドを作成してください。 - 引用・参照した資料は、引用元を明記してください。
- ポスター作成の規定から逸脱したもの、抄録と明らかに内容が違うものについては、修正もしくは撤回を求めることがあります。
- 著作権、肖像権の扱いに注意してください。インターネット経由の著作物の送信については、著作者に無断での使用はできません。発表者自身の責任のもと、許諾を得てください。個人的な情報の記載等については(写真等も含む)必ず同意を得てください。
- アニメーション、動画、BGMなどは使用できません。
※ 会場に印刷展示したポスターは、学術集会終了後、速やかに廃棄します。
- ポスターの最後部に利益相反COIを必ず表示してください。
- 優秀ポスター賞について
優秀ポスター賞3題(最優秀賞1題、優秀賞1題、奨励賞1題)とオーディエンス賞の選考については、以下の通りです。なお、奨励賞は1グループ(1-2回目発表者)の中から選考します。
- 優秀ポスター賞は抄録に基づき患者連携・PALプログラムワーキンググループによる審査で選考します。
- また、最優秀ポスター賞は学術集会本体プログラム内の社会連携・PAL委員会企画シンポジウムで発表していただきます。
- オーディエンス賞はポスター発表当日に会場でのPAL参加者等によるウェブ投票により選考します。
- 著作権について
- 抄録の著作権は日本癌治療学会に帰属します。
9. Zoomによるウェブ参加について
詳細は、採択された方に後日メールにてお送りします「参加者の手引き」の「Zoomによるウェブ参加について」をお読みください。
Zoom事前接続テストを行います。日時、方法などは事前にメールでお知らせします。初参加の方、ネット環境の不備や操作に不安のある方は必ずご参加ください。
10. 助成金・参加登録費について
今回はウェブ開催のため助成金の支給はございません。参加登録費は免除となります。
11. PALプログラム応募方法
活動歴・企画案見本 |
新規登録 |
12. 選考について
(1) | 選考委員会による選考が行われます。構成は以下のとおりです。 第61回日本癌治療学会学術集会 日本癌治療学会社会連携・PAL委員会 日本癌治療学会患者連携・PALプログラムワーキンググループ |
(2) | 選考にあたっては、上記各応募資格を満たしている応募者を対象として、オンライン登録された内容をもとに選考を行います。 |
(3) | 応募フォームに記載された個人情報等については、本プログラムの選考および日本癌治療学会からの連絡以外には使用しません。また、ご登録いただいた個人情報は厳重に管理いたします。 |
(4) | 選考委員に対して、本選考に関するお問合せを直接・間接的に行うことはご遠慮ください。 |
(5) | 選考結果は2023年8月10日頃までにメールにて通知し、採択された方には後日参加者の手引きと資料のご案内をメールにてお送りいたしますので、必ずお読みいただいてからご参加ください。 |
尚、選考後に、やむを得ない理由により出席できない場合には、必ずPALプログラム運営事務局にご連絡ください。
13. 日本癌治療学会社会連携・PAL委員会
日本癌治療学会患者連携・PALプログラムワーキンググループ
日本癌治療学会患者連携・PALプログラムワーキンググループ
委員長 | 佐々木 治一郎 |
副委員長 | 渡邊 清高 |
委 員 | 有賀 悦子、今村 知世、江口 英利、田畑 務、押川 勝太郎、田上 恵太、谷野 裕一、 守田 亮、山田 岳史、山本 幸子、児玉 美由紀 |
患者委員 | 池内 健一、香留 美菜、川相 一郎、岸田 徹、竹内 香、 矢後 綾子、山内 千晶、山田 富美子 |
14. 問合せ先
株式会社コングレ内
〒103-8276 東京都中央区日本橋3-10-5 オンワードパークビルディング
E-mail:jsco2023.pal@congre.co.jp