会長ご挨拶

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 第56回日本癌治療学会学術集会
 会長 野々村 祝夫
 (大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(泌尿器科学)教授)

現在、癌は我が国における第一の死因となっており、癌診療に関わる唯一かつ最大の横断的学会である日本癌治療学会の重要性は益々高まりつつあります。ここ数年の癌治療に関する技術革新や新薬の開発は、患者様の治療アウトカムの向上をもたらしましたが、医療経済などの点を含め様々な新しい課題も提起されています。

これらの課題に対して、癌診療に関わる多職種の皆様方や患者様と議論し、我が国における癌診療の発展と進歩を目指すべく学術集会の会長を拝命いたしました。
「調和と融合による次世代癌治療」というメインテーマのもと、(1) Precision medicineの検証、(2) がん治療における異分野融合研究、(3) 世界にはばたく日本発のがん治療、(4)がん患者の未来を切り拓く、という4つのサブテーマを掲げました。すなわち、我が国の癌診療がこの数年でどのように進歩し、precision medicineがどれくらい実現しているのかを検証すること、産学官連携あるいは基礎と臨床の連携で創出された癌研究の現状を紹介すること、世界に通用する日本発の癌治療の紹介すること、そして、癌治療について多職種および患者様と本音で語り合うことを目指すことで、次世代の癌治療がどうあるべきかを考えたいと思います。

また、この学会の一つの課題でもある「グローバル化」を視野に入れて、海外の学術団体であるESMO、ASCO、FACOなどとの合同セッションを企画していますが、そこでは「生活スタイルとがん予防」、「precision medicineは本当に実現されたか」を議論し、「multidisciplinary case discussion」によって、それぞれの国の治療における考え方を共有したいと考えています。

特別講演としては、主催校になじみの深い、中村祐輔先生(シカゴ大学)、坂口志文先生(大阪大学)にお願いしております。

プログラム委員の先生方と議論して、充実した二様の学術集会にしたいと考えておりますので、医師だけでなくメディカルスタッフの方々にもできるだげ多く参加していただけるような学会にしたいと考えております。

昨今、我が国における臨床系の学会はいずれも年々華美になる傾向があるというようなことが言われております。なるべくエコを意識して華美に過ぎない、かといって内容は充実した学会にしたいと考えていますので、皆様のご理解とご協力をなにとぞよろしくお願いいたします。